自我のおかげ

私たちの本質は意識です。意識は、この宇宙の一切合切の背景であるとも言えるのです。したがって、意識がないということはありません。

人間や動物の場合に、意識を失うと意識がない状態と表現されますが、それは自覚がないということであって、その状態を無意識と呼ぶのです。

無意識とは、意識が眠っている状態のことであり、もう一つの状態は意識が覚醒している状態です。

地球が誕生してからおよそ46億年経つと言われてますが、その間ずっと無意識状態で覆われていました。

それが人類の誕生とともに、ほんのわずかな間に意識が覚醒するようになったのですから、これは奇跡的だと思うのです。

ただし、個々の人間の内面のほとんどはまだ無意識状態であり、目覚めている部分はほんの少しだけなのです。

それでも自覚ができるようになったのは、自我のおかげなのだと思うのです。自我が自覚している「私」が偽りであっても、それこそが一人称のスタートなのですから。

いずれはすべての人々が100%覚醒することになるのでしょうけれど、それまではまだまだ無意識層が支配するので、強欲や恐怖が横行するのでしょうね。

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