集団催眠にかかってる

人類の歴史の何処かの辺りで奇跡が起きたのです。それまでは他の動物と同じように無意識状態で生きていたのに、ほんの少しだけ意識が覚醒したのです。

それはきっと自我の芽生えた時期と一致するのではないかと思っています。どちらかと言えば、先に自我が生み出されたことで、一人称の意識が目覚めたのです。

それは奇跡中の奇跡であり、自我の発達と共に社会が作られ、その社会がまた個々の自我を育てていくという循環を起こしたのです。

少しオーバーな表現に聞こえるかもしれませんが、それはまるで全員が集団催眠にかけられているようなものなのです。

誰もが共通した幻想を抱くようになったのです。自分は他とは分離した固有の存在であるという思い込み。

自由意志がある自律的な存在であり、社会の一員として生きているという妄想を共有しているのです。

自分を自我だと思い込んで生きている限り、つまりはあなたという個人がいる限りは、真実は隠されたままになってしまうのです。

もしも真実を知りたければ、自我というのは思考によって成り立っている一つの仕組みに過ぎないということを見抜くこと。

あなたがこれが自分だと信じているあなたはいないのです。あなたの本質は自我ではないと気づくとき、すべての問題は一瞬にして問題ではなくなってしまうでしょうね。

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