既得権益との戦い

今年に入ってエジプトやリビアなどのアラブ諸国において、長年続いた独裁政治がとうとう国民の手によって裁かれ始めましたね。

詳しいことは分かりませんが、誰の目にも独裁から民主主義への転換期に来ているのだろうことは一目瞭然だと思います。

こうした波はあっという間に広がって、独裁国家のようには見えていない表面的な民主主義であるヨーロッパの国々にまで影響を及ぼすことになるでしょうね。

この波を作り出した主役は、間違いなくインターネットによる情報の開示性だろうと思います。独裁的に国を治めるためには、情報隠蔽がどうしても必要になります。

インターネットは情報の壁を易々と潜り抜けてしまうために、今まで本当のことを知らされていなかった国民が、真実を知ることになって暴動が起きたわけです。

さて、日本はどうでしょうか?本物の民主主義が根付いている主権国家であると幼い頃から教えられてきたのですが、何だか怪しい感じがしますね。

日本が民主主義の国家であることは間違いないことですが、政府や大企業などによって情報操作や隠蔽がなされているところを見るにつけ、残念な気持ちになってしまいます。

日本では、まだまだインターネットの普及がテレビの普及率まで達してないというのが現状なのかもしれませんね。

だからこそ、テレビや大新聞などを操作することで、国民への情報操作を簡単に行えるわけです。でもこれも、早晩限界がやってくることは間違いありません。

そのときにこそ、ようやく日本における本当の問題も同時に解決へと向かうことになると思うのです。それまでは、まだもう少し生みの苦しみが続くでしょう。

それは既得権益との戦いです。日本が本物の自立した国家となるためには、私たち一人ひとりが主権国家としての主人公であるという意識を明確にする必要があります。

そして、この国を未来の子供たちへのプレゼントとして恥ずかしくないものにするためにも、自分独りのためではなくて、公のためにこそ目を向けて生きることが大切なこととなるのです。