親自身の問題行動

セッションには、子供の不登校その他の問題を抱えていらっしゃる親御さんも思いの外、数多くいらっしゃるのです。子供がまだ10代だったりすれば、当然のことです。

10代くらいの年代の場合、心の癒しということにそれほど興味を持てないようなのです。何がどう問題なのかも判然としないし、自分の状態を把握できていないのでしょうね。

それで、親御さんが連れて来る場合もあるし、親御さんだけでいらっしゃる場合もあるのです。そんなときに、ご両親にいつも言うことは、まずその問題視をやめて下さいということ。

子供は、直接的に親に対して正直な心のうちを伝えられなくて、その代りに問題行動を起こしているだけなので、それを問題視して否定することをやめる必要があるのです。

親が子供の問題行動の本当の原因を見つけようと努力するなら、そしてその原因が自分たちの接し方にあると認めることができるなら、その問題行動は消えて行くのです。

子供の問題行動は、分かって欲しいのに分かってもらえないという不満が原動力だからです。ところが、それを理解できるような親であれば、元々セッションなどには来ないわけです。

親としては、理由は何であれ、その問題行動さえ終息してくれればいいということなのです。それが子供の側から透けて見えてしまうために、子供の問題行動は継続するのです。

そして更に言えば、子供の問題行動というのは、親自身の問題行動として起きているという言い方もできるのです。もしも、親がこのことを深く理解するなら、家族中で大きな気づきと癒しのチャンスがやってくるはずです。