催眠療法の二つの効果

催眠療法というのは、決して魔法の癒し術のようなものではありませんが、癒しにとってとても大切な主に二つの効果が期待できるのです。

その一つが、十分に感じることができなかった過去(特に幼い頃)の感情を、その現場に戻ることでしっかり感じることができるということ。

感情というエネルギーは、一般に知られている以上に残っているものなのです。そして古くもならないので、今でも新鮮な状態で残っているのです。

そのエネルギーが多く残っていると、それだけ強く、さまざまな点で未来の自分に影響を与えるのです。

そしてもう一つの催眠療法の効果としては、大人の見識を持った自分が過去に戻り、その当時とは違う見方で過去を見直すということです。

子供の頃というのは、非常に思考が偏っているのです。それは、家族というとても狭い世界で育てられてしまうからです。

当然親の正しさや物事の見方、あるいは考え方などが中心となり、それが家の常識となって子供に植え付けられるのです。

そこにメスを入れることで、なんだそんなことだったのかと理解することで、気持ちが楽になるのです。

そして、これまで自分が囚われてきた考え方などに気づいて、それを修正してより中立に生きていけるようになるわけですね。