このブログの初期の頃の記事を読んでいる方はご存知かも知れませんが、以前私は「奇跡のコース」という本を勉強していました。
月に一回勉強会を開いて、みんなで一緒に学ぶということを続けていました。そのころは強くこの本の内容に傾倒していたからです。
その本の大きなテーマの一つに、「罪はない」というのがあるのですが、それは罪を赦すというのとは違うのです。
本の中では「赦し」がテーマのようにされていますが、実際は罪など元々ないので赦す必要もないということだったと思います。
今考えてみると、それは自分の中では当たり前のことになっています。なぜなら、罪というのは単なる概念であり、つまりは思考が作り出したものだから。
罪以外にも思考によって作り出したもので私たちが大切にしている概念は、たとえば「意味」、「価値」、「善悪」、「正不正」などがありますね。
そうしたものは思考が考え出したものなので単なるイメージなのですが、だからと言って都合よく無視していいということではないのです。
なぜならそのような概念にどっぷり嵌りこんで生きているのが自我だからです。実際のところ、無視できるようなレベルではなくなっているのです。
だからそうした概念は実在するものではないことを忘れずに、ただ見守って飲みこまれずにいるという態度が大切なのだろうなと思うのです。