老子のありがたい言葉

かつて有名なお笑い芸人の方で、「読まずに死ねるか!」というのを口癖にしている人がいました。死ぬまでにできる限り本を読みたいということでした。

それこそ毎日、5冊も10冊も本を読み続けていて、読まずに死んでいく本があることが残念でならないということなのでしょう。

それと似たようなことで、世界各地の観光名所と言われるところに訪れることなく死にたくないと、感じている人は結構いるのではないでしょうか?

その気持ちも分かるのですが、結局は世界中のありとあらゆる本を読むことは不可能だし、全ての観光名所を巡ることも全く不可能なことです。

さらに言えば、どれだけの本を読もうと、どれだけの名所に訪れようと、結局は満足するということがないのが人間(自我)なのです。

そこをしっかり見極めたところで、見るべき場所を設定し直すことです。私の大好きな老子の言葉で次のようなものがあります。

『真理を見出すために部屋の外に出ていく必要はない、扉を開ける必要すらない、目を開ける必要すらない。真理とは、あなたの実存だから。』

自らの内側に意識を向けること、意識的であり続ける事。煩悩が邪魔をするのを承知の上で、少しずつ意識を目覚めさせてあげたいものですね。