願望が失望を生む

偉大な思想家ラスキンはこう言った。人生にあるのは二つの失望だけだ、と。あるものを望みながらそれが得られないことと、あるものを望んでそれを獲得することだ。二つの失望のみ。それを得なければ、たしかにあなたは失望する。ところが得ても、やはりあなたは失望する。

by osho

数年前に、部屋の隣に広いバルコニーのある生活がしてみたいと思い立って、いろいろ物件を探していたことがありました。

運良く、ちょうど手頃な家賃の貸しマンションが見つかり、気持ち良さそうなバルコニーもついていて、さっそく猫足バスタブを購入して、外の空気を感じながらの入浴を楽しみました。

初めてのバルコニー生活はなかなか快適で、お風呂だけでなくそこで飲食をしたり、ゆったりと読書をしたり、勿論瞑想をしてみたり。

こんなに気持ちいいのだったら、もっと早くバルコニー生活を手に入れておけばよかったと思ったものです。

真夜中に寝っ転がって星を見たり、運が良ければ流れ星に出会うこともできます。そういえば、UFO を目撃したこともありましたね。

ただ残念なのは、真夏と真冬はとてもじゃないけれど、外での生活は無理なので、一年の間に心地よく使える期間は限られていたのです。

早く穏やかな季節にならないかなと思っていたところ、よ〜く心の中を見てみたら、あれほど憧れていたバルコニー生活に対して、もうそれほどの魅力を感じてはいないことが分かっちゃいました。

ああ、やっぱりまたいつものやつが出てきたのです。つまり、願望が達成されても、しばらくすると今度はまた別の何かを欲するようになる。

結局は、何を手に入れたとしても失望するからこそ、また次への願望が生まれるのです。この繰り返しをいつまで続けるのか?じっくり見る必要がありますね。



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