あるクライアントさんからお聞きした話しなのですが、どこかのメンタルクリニックで「婚活疲労外来」というものができたそうです。
聴き慣れない言葉なので、勝手に週末に婚活をし過ぎて疲れた人のケアをしてくれるのかなと思っていたら、それだけではないらしいです。
その疲労とは、心の疲労のことだとか。確かにメンタルクリニックですから、忙しすぎるだけの人が行くわけがないですね。
そうではなくて、お見合いパーティのような場所で、相手から指名されなかったり、交際を断られたりといったことが重なって、精神的に参ってしまうということらしいです。
つまり、自分の存在価値を否定されたように感じてしまうのでしょうね。分からなくもないですが、かなり気持ち的に切羽詰った状態なのかもしれません。
元々が、結婚しなければという焦りから婚活をするようになるのでしょうから、そのような余裕のない心では、そうしたダメージを受け止めることができなくなるのだと思います。
まだまだ人間としては若い年齢なのに、そういうことで毎日をウツウツとした気持ちで過ごすのかと思うと、何だか勿体無い気がしてしまいます。
女性によっては、一日でも早く結婚しないと、自分の価値が下がってしまうと思っている人もいるかもしれません。
また、結婚はしたいけど、子供はいらないという人もいれば、結婚して子供を産まなければ一人前の女性にはなれないと思い込んでいる人もいます。
あるいは、結婚はしたくないけれど、子供だけは欲しいなどと思っている女性もいるようですね。いずれの場合も、自分の外側に希望を見出そうとすることだと言えます。
でもこの問題は、なかなかデリケートな問題ですし、男性には分からない部分も確かにあるように感じます。
婚活疲労でうつ状態にまでなってしまうような場合には、一度本当に結婚したいのかを自分の心に正直に聞いてみる必要がありそうですね。