対立の消滅

以前コラムで対立について書いたことがありました。一個人の人間として生きているからには、どうしても周囲の人たちと対立せざるを得ないのです。

この対立は赤ちゃんのころにはありませんでした。母親との一体感の中にいるのですから、これは当然のことですね。

それがいつの頃からか、自分も周りにいる人たちと同じようなモノに違いないという洗脳を受けることによって、自分というものを意識するようになります。

これが対立の起源ですね。なぜ対立が起きるかというと、独立している互いの心は別のものであるわけですから、決して分かち合うことができないと知るからです。

これは、大変なショックと恐怖に打ちのめされることになります。それが、せいぜい2~3歳くらいのあいだにやってくるのですから、たまったものではありません。

でも私たち人間はその苦難を何とかかいくぐり大人になっていくというわけです。もちろんそれを乗り越えたわけではないので、人生は苦しいものになるのです。

数年前に瞑想中に大量の感情を開放したあとで、自分の中にあった対立が幾分緩和されたのをはっきり自覚できたことがありました。

それはとてもすがすがしい、オープンな気持ちになれるものでしたが、それもいつの日か当たり前のことになってしまって、もっと対立を減らしたいと思うようになりました。

最近、この苦悩の元である対立を根本から手放す方法があるということを知りました。それは、あまりにも普通のこと過ぎて今まで気づかなかっただけのようです。

今後、これを実践していって成果が自分なりに出たと思えた段階でみなさんとそれを分かち合えたらいいなと思っています。