動物のように心を開きたい

昨日ちょっと出かけた先で、野良猫に遭遇したのですが、それがとてもとてもオープンハートな猫さんだったので、書きたくなりました。

自分が子供の頃ならまだしも、ここ数十年は野良猫が近くに寄ってきてくれることなど、ほとんどなくなってしまったことが、残念なことでした。

それが、その猫さんはとても穏やかで静かな佇まい、近寄っていってもそこに黙ってい続けてくれて、身体を触れさせてくれました。

その後、急にその猫さんがすっくと立って歩き出してしまったので、ああ悪いことをしたかなと思っていたら、何とぐるっと私の後ろを回ってきて、横にピタっと身体を付けて来たのです。

そして、私の太ももを両手というか両方の前足でニギニギ、フミフミしてくれたのです。そして、ざらっとした舌で私の手や指を舐めてくれました。

何というか、警戒心がなく、いろいろなことをやってくれたり、こちらを受容してくれる猫は本当に愛しさがこみ上げてきます。

それで思い出したのですが、いつだったかテレビで見たセラピー犬も、似たような感じでした。老人ホームなどに連れて行かれて、そこのみんなの人気者でした。

じ~っとつぶらな瞳で見つめてもらったら、心がとろけてしまいそうな不思議な犬でしたね。具合が悪くなって死ぬ前などは、身体が思うように動かなくなったにもかかわらず、それでも出かけていって人の心を癒そうとする犬でした。

人にじ~っと見つめられたら、恥ずかしいばかりか、何だか違和感を覚えてしまうだろうけれど、あの犬だったら本当に暖かい気持ちにさせてもらえるのだろうと思うのです。

それはきっと、犬には人間である自分を裁く心が微塵もないと分かっているため、自分の否定的な部分を投影せずにすむからなのでしょう。

動物のような純粋な気持ち、それは間違いなく私たちの誰の心の中にもあるはずです。人の心の中にそれを見つけるように心がけると同時に、自分のほうから率先して心を開けるといいですね。