昨日のブログでは、疑うということは決して悪いことではなくて、それは探求へと繋がる素晴らしいものなのだというお話しをしました。
疑わずに信じてしまえば、もうそこからの成長は全く望めなくなってしまうからです。疑う心の奥底には、実は信頼が横たわっているのです。
信頼とは愛であり、そこに恐怖がないからこそ正々堂々と疑うことができるということですね。そうやって、自由な心の持ち主は遠慮せずに疑うのです。
私自身も、最近は何から何まで疑いを持って生活してきたという感覚を持っています。何も信じないのです。信じる代わりに検証すればいいのです。
ところが、物事を疑ってかかることができる人であっても、自分のマインドだけはどういうわけか、あまり疑うことをしないのです。
本当は、自分のマインドこそ徹底的に疑ってかかる必要があるというのに。なぜなら、マインドとはあなたのものではないからです。
マインドは、社会や両親、そして教師たちによって作られたものであるからです。だからあなたからすれば、あなたのマインドはあなたのものではないのです。
マインドは常にあなたを欺こうとしているのです。たとえば、セッションの中で私はクライアントさんに対して、これこれを実践してみて下さいとお伝えします。
けれども、それを率先して実践してきてくださるクライアントさんは、あまり多くはないのです。なぜなら、クライアントさんのマインドは、さまざまな理由をでっち上げては、実践を妨害するのです。
そんな単純なことをやっても、きっと効果なんかでないはずとか、そんなことを毎日する時間を作ることができないとか、最もらしい理由をあなたへ提示するのです。
その本当の理由は、マインドというものはあなたを騙しておいて、あなたの本質に気づかないようにしなければならないからです。あなたの本質は、マインドではないからです。
癒しを進めて行った先には、いずれはマインドのウソがばれてしまうことになるということを、マインドは察知しているのです。
だから、あなたはマインドが何かそれらしい理屈を言ってきたときには、とりあえずその内容を疑ってかかることです。それをよく吟味した上で判断するべきなのです。
あなたのマインドを決して信じてはいけません。常に疑って、それが本当にあなたのためになることなのか、冷静に見てあげることです。
マインドを疑うことで、大切なことを取り逃がすことが少なくなっていくはずですよ。