「受け止める」を実践する

受け止めて受け止めて、受け止めまくって毎日を過ごして下さい。自分が唯一することは、自分の気持ちや想い、深い部分からやってくる様々な声を、ただ受け止めることだと決意して下さい。

具体的にその結果がどのようになるのか、どう行動することになるのかということには、無頓着になることです。それはあなたの仕事ではないと、明確化して下さい。

これだけを、文句を言わずに3か月間とにかく続けてみることです。たとえ忘れてしまっても、また思い出して続けていけばいいだけです。

受け止めるとは、肯定も否定もせずに、どんな判断も下さずに、ただただそのままを受容するということです。つまり、無思考の状態を作り出すのです。

すぐに無思考になることはきっと難しいでしょうね、必ず多少なりとも思考が介入してくるはずです。それに対してもダメ出しせずに、ただ受け止めることを繰り返していけばいいのです。

そのうちに、自分にとって甚だ都合の悪い本音なども聞こえてくるようになるはずです。そのときこそがチャンス到来です。それも含めて、受け止めてあげればいいのです。

そうすると、それまで如何に自分は都合のいい自分ばかりを見て、都合の悪い部分を抑圧してきたのかに気づくことになるはずです。

癒しというのは、自分に対してどこまでも正直になるということに尽きるのです。それは結局、どんな自分であろうと、一つ残らずに受け止めることなのです。

自分に対する徹底的な否定感であれ、他人に対する悪魔のような声であれ、とにかくそれらに対してどんな細工もせずに、そのままを受け止めることです。

もしも、3か月も続けることができたなら、そのときにはすでにそれほどの努力もせずにある程度自動的に受け止めることができるようになるはずです。

自分をまんべんなく、全的に受容することができれば、もう不正直でいることができなくなるのです。受け止めるということは、無思考で自分を見るということであり、それは自分を観照することです。

3か月経ったら、きっと何かがあなたの中で起きるでしょう。これを信じる必要はありません。信じずに、効果のほどを実際に自分で試すことです。

結果がどうであれ、受け止める実践をして、あなたが損をすることは1ミリもありません。その反対に、実践した人は3か月後に例えようのない気づきを得ることになるはずです。