最近では、クライアントさんとのセッションのときに、瞑想について触れることが増えてきました。そもそも瞑想って何なのですか?と聞かれることもあります。
自分で話しを振っておいて、きちんと答えられないのもいけないのですが、いざこれこれしかじかなものですと説明するのはやはり難しいのです。
この時点で、私が言えることは少ないのですが、それでも敢えて書いてみたいと思います。まず瞑想と言えば、誰でも連想すると思うのですが、リラックスした状態をイメージしますね。
確かにリラックスした状態でなければ、とても瞑想状態に近づくことはできそうにありません。けれども、瞑想=リラックスというわけでもないのです。
簡単に言えば、瞑想状態へ移行するためには、まずリラックスする必要があるというだけのことです。そしてもう一つ、一般的に知られていることは、瞑想によってマインドに平安をもたらすということ。
実はこれも本当のことではありません。マインドを静かにすることは、瞑想に頼らなくても可能です。気持ちのいい静かな音楽を聴いたり、方法はいくらでもあるはずです。
実は最も端的に表現すれば、瞑想というのは自分のマインドから離れていくための手法だということです。マインドをどうこうしようという発想そのものが、マインド自身のものなのです。
瞑想はそういったマインドから遠ざかるための作戦なのです。そうやって、マインドに送っていたエネルギーを遮断するのです。
結果として、マインドは活力を失って次第に落ちて行くことになるのですが、それはあくまでも結果としてということであって、マインドへのどんな働きかけもしないのです。
そのためには、つまりマインドから離れていくためには、マインドをずっと見続けていることが必要とされるのです。勿論思考抜きで、ただ見るのです。
見ることができるなら、マインドとの間にすき間ができるはず。これが私なりに今言える瞑想の目的なのです。