意識だけが自分を変える

人は絶えず自分を変えたいと思っているものです。より優れた人物になろうとしたり、もっと素晴らしい生き方ができるようにと願っているのです。

ところが、それを願っている張本人はエゴなのです。エゴがエゴを改善しようと努力するわけですから、相当におかしな話しだということに気づく必要があるのです。

自分を変えようと思って、真に変わった人はいないと思って間違いありません。せいぜい表面的なちょっとしたことの変化程度しか成し得ないのです。

自分を変えられるのは、エゴではなく、意識なのです。意識だけが、自分を本当に変えて行くことが可能なのです。意識は、自分を変えようとは思いません。

なぜなら、意識は思考ではないからです。ではなぜ、意識だけが自分を真に変化させ得るのかというと、意識は自分に働きかけることをしないのです。

そうなると、自分というエゴはエネルギーを失っていくしかないのです。意識が自分に対して何もせずに、ただ見守り続けることで、エゴは餌をもらえずにいることになるのです。

その時に限って、本当の変化が起き出すのです。つまり、真の変化とはエゴの衰退によってのみ起きうるということです。

その真逆が、自分が頑張って自分を変えようとしている状態なのです。この違いをよく見分けておくことです。それだけで、日々の力みが小さくなるはずです。