宙ぶらりんにしておくアート その2

昨日のブログの続きです。

宙ぶらりんにしておくということで大切なことは、主に内面的なことに関してのことだということです。そのことについて、少し補足したいと思います。

マインドの中には、「何とかして~」という部分が必ずあるのです。常に問題を探し出しては、それを何とかしてもっとよくしたい、それをできる限り解決したい、そう思っているのです。

仕事の手順を改善するなどの具体的なことについて言っているのではないということ。目には見えない内側の部分についてのことです。

多くの人たちが日夜続けている、不安を安心に変えるなどはその典型例だと言えます。何としても自分を安心させたいと願うなら、決して安心を得ることはできません。

その逆に、気がつけばいつも不安の中にい続けることになるのです。そうした罠にはまらずに、その不安をそのままに、宙ぶらりんの状態にしておくのです。

それに対して、どんな手出しもせずに、その不安を徹底的に見てあげるのです。手出しすればするほど、相手の力を強化することになってしまうからです。

宙ぶらりんにされたものは、いずれはそのエネルギーを骨抜きにされるのです。そうなれば、不安は自然と小さくなっていくのです。

だからアートと呼びたくなるくらい、それは生きる極意と言っても過言ではないのです。