人生の目的は、自分の本質に気づくこと

のどが渇いて死にそうと思えばそれだけ水が美味しいと感じるものですね。だから、ビールをおいしく飲むためには、サウナに入ったりする人もいるわけです。

幸せを感じるためには、不幸を体験しなければなりませんし、健康を実感するためには、不健康な状態を知っていなければならないのです。

これがこの世界の法則なのです。そして、ここからが今日の本題なのですが、私たちは自分自身を知るためには、自分ではないものに一度なる必要があるのです。

それを自己同化と呼びます。つまり、身体と自分を同化し、マインドと自分を同化し、その上で名前や性別、国籍や年齢、自分の財産、こうしたすべての属性についても自己同化させるのです。

その後でそうした同化を見破ってはずしていくのです。自分はあれでもないし、これでもない、それでもないという具合にことごとくはずしていくのです。

自分は身体ではないと深く理解することができれば、自分には形はないと知ることになるのです。そして、更に自分はマインドではないと理解すれば、残るものは何なのか?

そうして、とうとう何も残らないところまで追い込んで、ようやく自分の本質に気づくようになるのです。人生が辛く苦しいのは、自己同化がその原因です。

そして、なぜ自己同化するかといえば、自己に気づくためだったということです。だから、その気づきを得ることができないままなら、苦しみ損だということです。