七夕

7月7日は七夕ですね。小学生の時に、学校でたんざくにお願いごとを書いて飾った記憶があります。でもきっと大したお願いはしてないはずです。

なぜなら、将来何になりたいかと聞かれたら、いつも早く隠居したいと言っていた子供だったからです。なかなか未来が危ぶまれるような怪しい子供でしたね。

もう一つ七夕の日の記憶があるのですが、夜食事を終えてから、一人で家の外に出て空を見上げたときにくっきりと天の川が見えたのを覚えています。

その時に、ああこれ以前にも見たことがあったなあとうっすらとどこかで思っていたことも覚えています。あの当時は東京でも空がきれいだったのでしょうね。

天の川というのは、この地球が所属する太陽系が含まれる銀河系を内側から見た景色ですね。銀河系の中には太陽と同じような恒星と呼ばれる自分で輝いている星が一千億個もあると言われています。

かなり膨大な数ですね。そして、この宇宙にはそういった銀河系のようなものがこれまた一千億個もあるらしいですから、ここまでくるとちょっとスケールの感覚が曖昧になってしまいます。

そうした宇宙も今では一つではないという説とかも出てきてたりして、本当に宇宙はあり得ないくらいに巨大で摩訶不思議なものです。

それに比べて、この自分の何と小さなことか。宇宙の広さからしたら自分の小ささは、地球全体にある海水に対して、そこに含まれるたった一滴の水よりもずっと小さいと言わざるを得ません。

それでも実はこの広大な宇宙はすべて自分の内側にある、というのが「奇跡のコース」が言っていることです。

つまり、毎度おなじみの投影ですね。自分の周りには自分以外は何もない、すべてが自分の内面を投影したものだということです。

一年に一度、この七夕の日にだけ会うことが出来る織姫と彦星も、勿論自分の投影であるということです。何だか夢の中で言われているような幻想的な話ですが、私たちが認識しているこの宇宙と言う現実も、相当に幻想的だと思いませんか?

この宇宙が存在するという不思議さのことを考えたら、それがすべて自分の投影であるということだって、その不思議さの程度は同じようなものだと思ってしまいます。