フットワーク

サラリーマンを辞めて今の仕事をするようになってからというもの、ほとんど出かけるということがなくなりました。

それは自分のセラピールームが自分の仕事場ですから、当然と言えば当然なのですが、それにしても外出そのものもとても少ないのが現状です。

そろそろ丸9年今の仕事をしていて、出張セッションのような形態で仕事をしたことは数えるほどしかありません。そのほとんども、依頼されて講義をするような形態でした。

出張での個人セッションとなると、もうほんの2,3回しかないと記憶しています。これは明らかに、自分自身が出かけることを好まないということの結果だと思っています。

確かに自分のセラピールームでセッションをするのが自分にとっては一番やりやすいのですが、しかしあまりにも来ていただくことを前提とした仕事のスタイルに偏りすぎているという思いは以前からありました。

マザー・テレサの言葉にこういうのがあります。

『お月様に貧しい人がいたら、私たちはそこに行かなければなりません。』

この貧しさというのは、勿論物質的なものだけではなく、すべてにおいて困窮している人のことを指すのでしょうね。

こうした言葉を聴くと、フットワークの軽さはある意味愛の象徴でもあるように感じてしまいます。誰かに愛をもたらそうとしたら、その人にできるだけ密接にかかわることが必要です。

物理的にここに来れない人たちのために自分が出向いて行くことは当然のことなのですが、まだそれができてないのが今の自分です。

来年以降は、少しずつ今の重いフットワークをなるべく軽快なものに変えていけるといいなと思っています。それには、呼ばれるのを待つのではなく自ら出向くという意識改革が必要ですね。