自己概念を手放す その2

昨日のつづきです。

嫌いなものは嫌いなままでいいという気持ちが、今まで培ってきた自己概念を変えたくないという思いだというお話しをしました。

このお話しはとても大切なので、このブログでも今までに何度となくお伝えしてきたつもりです。そして、本当の癒しとは、そうした宝物のように自分が守り続けている自己概念、自己イメージを手放して新しい自己というものを確立していくことなのです。

もっとも大切なことは、そのようにしていくことを除いては幸せへの道は閉ざされたままになってしまうということをしっかり理解することなのです。

今この瞬間の自分という自己像、この私というものが自分自身を癒していきたいと思っているわけです。ところが、それは自己概念を変えずにということを前提としているのです。

だから表面的に癒しが進んでいっているように見えたとしても、実は本質的な癒しは進んでいないと思ったほうがいいのです。

自分を癒したいという気持ちはすべての基本ですが、自分自身の力ではそれは無理なのだということを悟ることが重要なのです。

自分の力を使おうとすれば、それはすでに自己概念の中で癒しを進めようとしてしまっているということになるからです。

ここでお伝えしていることは、半端な気持ちではなかなか受け入れることは難しいはずです。相当に思い切りのいい決意を必要とするはずです。

そしてこの自己概念を亡き者にするのではなく、その代わりになる新しい自己を育てていくということです。

その結果、本来の選択をするという状況に持っていくことができるのです。二つの選択肢ができるということです。そして、その先にこそ自分を本当に幸せにするための癒しの道が続いているのです。