見方を変える

私たちはどこに焦点を当てて見るかによって、物事の見え方がまるで変わってしまうことを知っています。

この世界をミクロの目で見てみると、まだまだ科学では解き明かされていない不思議な世界が沢山ありますね。

またマクロの目でこの宇宙を見てみても、地球上で暮らしている我々には想像できないようなことがいっぱい起きているようです。

同じようにして、この世界の普段の暮らしにマッチさせた目で周りを見てしまうと、このエゴの世界に自分も順応してしまうことになるのです。

またこの世界からそっぽを向くというのでも、この世界を見るのと何の違いもありません。大切なことはこの世界を超えて見るということです。

そうすると、日常的な瑣末な出来事に心を奪われないで生活することができるようになります。そして、この世界がふわっと暖かくて、愛に満ちているという感覚がやってくるかもしれません。

要するに私たちは沢山の見方を実は持っているにもかかわらず、毎日同じ目線でしか物事を見ようとしないのです。

その見方を変えることで人生は全く違うものに見えてくるということです。写真を撮るときによく使う望遠レンズで、どの被写体に焦点を合わせるかで、写る画像が全く異なって見えてくるのと同じかもしれません。

周りの景色や起きる事象を、時々目を細めて見てみたり、目を大きく見開いて見てみるといいかもしれません。

勿論これは比喩ですが、いつも同じ意識、同じ心で見るのではなく、自分はもっとすばらしいと感じてみたいというような願いを込めて周りを見るのもいいかもしれません。

自分はこんなものを見たいのではなく、もっとすばらしいものを見たいと思うのとは違います。見えているものを変えるのではなく、感じる自分の目、心を変えるということです。

どんなすばらしいものが見えるかは、自分の見方一つにかかっているということですね。