節電と消費

夕べ、長い間ずっと使っていたドライアーが突然動かなくなってしまいました。ちょうど、10年前に気に入って買ったものだったので、仕方なく分解して直すことにしました。

故障箇所を見つける前に驚いたのは、何とまあホコリがこれでもかというくらいに溜まっていたことです。こうしたものは、壊れない限りは分解などしないので、掃除することはできないわけです。

そのため、手付かずに使って10年も経つと、ひどいことになってしまうのですね。丁寧にホコリを除去してから、面倒な修理作業を無事終えて電源を入れてみてまたびっくりです。

それは、驚くほどの風速が戻っていました。元々、購入するときに大型電気店で一番風力の強いものを選んで買ったのですが、ここまですごいとは、すっかり忘れていました。

長い間のホコリの蓄積で、少しずつ風力が弱くなっていたのに気づかなかったのですね。髪を乾かす時間がかなり短縮されるはずなので、これも一つの節電に繋がるなと思って内心ホクホクしています。

きっと、また10年くらいは使うことになるのかもしれませんが、あまり物持ちがいいというのも問題なのかもしれませんね。

というのも、今の経済というのは私たちが消費して購買することによって成り立っているからです。誰もが、買い控えをするようになれば当然経済は悪化していきます。

今回の大震災の影響で、多くの人たちの浪費癖が治ることはいいことなのですが、それがあまりにも急激にやってくると、経済への悪影響が懸念されてしまいます。

ただ、長い目でみればそうしたことも通らなければならない道なのではないかと感じます。大量消費による経済の発展というものが、大きく見直されなければならない時代に突入したということですね。

消費が減っても経済が成り立っていくようにするには、どのようなことを考える必要があるのか私には分かりませんが、きっと大きな変化が全世界的にやってくるような気がしています。