受け止めるか、乗っ取られるか

大人になった自分の理性で判断すれば、どうも大人気ない考えだなとか、大人気ない行動をしたなと思うときには、間違いなくインナーチャイルドのパワーに乗っ取られていたのです。

やっと決意した禁煙が三日しかもたなかったとか、瞑想しようとすると、どういうわけかすぐに寝入ってしまうとか。

思い返してみればいくらでも思い当たることがあるはずです。彼にメールしてもすぐに返信が来ないと、気になって仕方ないとか。

電話をかけても出てくれないので、何度も繰り返しリダイアルをし続けてしまったとか。異常な心配性や、過度の潔癖症などもみんな同じです。

要するに、自分の理性の力とインナーチャイルドのパワーの綱引きが起きて、インナーチャイルドが勝てば、大人気ない言動を起こしてしまうのです。

子供のパワーに負けないための一つの方法は、大人の自分がインナーチャイルドの思いを全身全霊で受け止めてあげることです。

分かってもらえないからこそ暴れてしまうのですから、その強烈な衝動を起こす基となっている気持ちを丸ごと受容するのです。

本気でそれができたなら、子供のパワーは必ずや小さくなっていくはずです。その過程においては、自動的に大人の現在の身体を使って、その感情のパワーを味わうということも起きるでしょうね。

しっかり受け止めてあげるのか、無視を決め込んでいる隙に後ろから乗っ取られてしまうのか、それはあなた次第なのです。