呼吸と思考の関連

みなさんは呼吸をすることが好きでしょうか?普段殊更には意識しない呼吸でも、水泳しているときには息継ぎがとても大事に思えます。

口と鼻が水中にあるときには、自由に息を吸うことができないからですね。泳ぎはそれほど得意というわけではありませんが、息継ぎが気持ちよくできるようになると、いきなり楽に泳ぐことができるようになります。

100℃のサウナの中でも呼吸しなければ死んでしまいますから、普通に呼吸はしているのですが、それでもさすがに鼻腔が熱さで痛くなることもあります。

そういった特別の状態を繰り返し経験させてあげると、正常な状態での呼吸が如何に気持ちのいいものかということに気づけます。

自分は呼吸することが好きなんだなあという実感が湧いてきます。ゆっくりと息を吸うと、空気が肺の中に入っていって、肺の細胞が喜びいさんで酸素を取り込もうとしている気がします。

そして今度は息をゆっくり吐いていくと、次第に思考が緩やかになっていくのを感じることができます。不思議なことに呼吸と思考は関連しているのです。

もしも、どこまでも息を吐き続けることができたなら、だれでもあっという間に無念無想になってしまうかもしれないと感じるくらいです。

それは、思考と思考の狭間の無限の深遠にまで落ちていくような感覚であり、深海まで太陽光線が届かないように、そこまでは思考は届かない絶対的な無の場所です。

そこにこそ、本当の自己の広がりが在るのですね。みなさんは、呼吸することが好きと感じるでしょうか?