奇跡のコースから遠ざかる決意

このブログを書くようになったのは、今から5年ほど前に A Course In Miracles(奇跡のコース)という本と出会ったことがきっかけでした。

この本を読み出したと同時に、一日一課づつ用意されているワークをせっせとやり始めたのが、2008年9月1日でした。

そして約半年が過ぎた2009年3月にこのブログを書き始めたのです。HPのブログ入り口のページにも書いてありますが、その当時の私はこの本にすがりつきました。

なぜなら、何となく行き詰った感じがしていた自分のセラピーに、新たな光が射し込んで来たように感じたからです。

どれだけ心の癒しを進めていっても、奥深くに燻っている苦悩のようなものが消えることはないと分かってしまっていたからです。

その苦しみの本質とは、自分が一個の分離した個人であるという思いに由来しているということに突き当たって、それだけで救われた気がしました。

ところが、奇跡のコースを繰り返し読み込んでいくうちに、少しずつ違和感のようなものを感じるようになったのです。

それはこの数年の間に体感した自己の本質というものが、何の理屈もないままに自分の中で大きく育ってきてしまったからでした。

コースの教えは本当にすばらしいの一語に尽きるのですが、それでも自分にとっての最適なアプローチではないように思うようになったのです。

最近になって、コースを読んでみると、今自分が知ることになった自己の本質への気づきが、逆にコースを読み始めたあたりの時点に戻されてしまうような気がするのです。

ということで、しばらくの間になるのか、それとも永久にということになるのか、コースから離れてみようと思っています。