外の世界を見るとき、私たちはこの肉体の眼を使っています。そして、この眼で見ることのできるものと言えば、それはごく一般的には物質ということになります。
例外的には、物質ではない、つまり通常見ることのできないようなものを見てしまうこともあると感じている人もいるかもしれませんね。
でもそれは一般人からすれば、ごく限られた例外的な体験ということになります。そして、眼を通して物質としての外界を見るその方向を真逆にすると、どうなるでしょうか?
そのときには、この物質としての眼を使うことはできません。代わりに、物質ではない何かによって私たちは、自分の内側を見ることができます。
そこで発見するものは、すべてが非物質なのです。つまり、私たちは外界にある物質と、内側にある非物質の両方を見ながら生きているということです。
もしも仮に、あなたが「見る」という言葉によって、すぐに眼で物質を見ることをイメージしてしまうなら、それはバランスが崩れた生き方をしていることになるかもしれません。
外側ばかりを見ることに忙しくて、内界を見ることを疎かにしている可能性がありますね。かといって、その反対に瞑想にばかりに明け暮れて、内側の非物質を見るばかりでも、バランスが悪いのです。
私たちはこの現実の世界で生きているのですから、物質と非物質を共にバランスよく見ることが大切なのです。どちらかに偏るのは、極端な生き方だと言えます。
そして、物質と非物質を見るバランスがとれているとしても、大抵は物質を見るときには非物質は見ず、その逆に非物質を見るときには物質を見ないという状態になっているはずです。
理想から言えば、外側の物質を見るときには、「同時」に内側の非物質も見るということができればいいのです。それこそが、意識的に生きるとうことになるのです。
これって、練習のし甲斐がありますね!