どちらを選んでもOK

人生を長く生きていれば、必ずや大切な人生の分岐点のようなものに差し掛かることがありますね。一体どちらを選んだらいいのだろうかと、深く思い悩むこともあるはずです。

セッションでどちらを選択すべきでしょうか?と問われることも時々はありますが、そんな時私は正直にどちらでもいいのですとお答えします。

これはいい加減でも不正直に答えているわけでもありません。心からそう思っているからそのように答えるのです。なぜなら、私たちが心豊かに生きて行けるかどうかは、岐路においてどちらを選ぶかということには関わっていないからです。

外側で起きる様々な事象というものは、確かに嬉しいことがあれば辛いこともやってきます。でもそうしたことは、いつでも一過性のものと決まっているのです。

決して永遠なものというのはありません。一瞬だけは、外側で起きている事柄に影響させられてしまうことがあっても、早晩そういったものは消えてなくなることになっているのです。

もしもその影響が消えずに残るとしたら、それはあなた自身がその傷に執着していることがすべての原因だと理解することですね。

結局、分岐点においてあなたの人生がどちらを進むことになったとしても、あなたにとって最も大切なことは少しも影響されることはないのです。

それはあなたの内側にこそあるからです。もしもあなたが、あなたの内側により深く入って行くなら、それだけ周りの影響を受けにくくなっていくはずです。

あなたの奥深くでくつろぎ、安らぐ場所があると分かれば、それだけで大変な救いになると分かるはずです。そして、人物にあった自分の中心が、奥深くへと移って来るのです。

人物としてのあなたは、次第に自分の表層に過ぎないということが分かって来るのです。そうなったら、真に深刻になることはもはや不可能なこととなるのです。

あとは、人物としてのあなたが生きる人生を、できるだけ物語として楽しめばいいのです。