珍入者出現

我が家は、木造の一戸建てなのですが、ずっと以前からネズミが出没することがあったのです。二階と一階の間の空間をバタバタと運動会をしているような音がたまにしていたのです。

そして昨日のことですが、たまたま理由があって自分の部屋のドアを開けたまま外出したのですが、そのためにネズミが一匹私の部屋に紛れ込んでしまったのです。

帰宅後、ネズミ捕りを仕掛けた状態で、普段の生活をしていたのですが、私の部屋から出て行かないようにと家人に言われていたので、ドアを閉めてとにかく無事捕まって欲しいと願っていたのです。

けれども、ネズミは一向に姿を現わさず、そのままいつものように寝る前の瞑想をしていたら、瞑想が深くなったときに、半眼になったら目の前のテーブルの上を走り抜ける真っ黒い姿を見たのです。

すぐにネズミだと分かって部屋の電気を点けたのですが、もうどこにいるのか分からず仕舞い。結局、ネズミ一匹と同部屋状態で就寝することに。

自分が寝かかりそうになると、決まってガサガサと音がして、眠りに入るのを邪魔されるのです。そんなことを何度か繰り返していた時です。

寝ている私の額の上をパタパタを走り抜ける感覚がして飛び起きました。すぐに電気を点けるも姿は見えず、こんなことを繰り返して結局朝方の5時くらいになって、ようやく寝ることができました。

翌朝、家人に窓を全開にして外に逃がすように伝えて出かけたのですが、帰宅してみるとネズミはそのまま部屋の中にいるとのこと。また、今晩も寝不足になるのかと半ばあきらめていた瞬間。

家人が部屋の隅にしかけたゴキブリホイホイの巨大なやつに、ペタっとくっついている奴の姿を見つけました。ホッとしたやら、可哀想やら。彼には、何の責任もないのですが、人間はとにかく自分勝手に処理してしまうのですね。

私の額の上を歩いてくれたあの身軽な彼の感触を思い出して、ちょっと物思いに浸ったりしたのでした。どうでもいいことですが、瞑想中には彼は私の存在に気づかなくなるようですね。