お金にまつわる話し

お金はないよりも、ある方がいいですね。お金を嫌っているという自覚のある人はほとんどいないでしょう。誰だってお金は好きなはずです。

けれども、そうした自覚はともかくとして、各人の無意識の中でお金のことをどう思っているのかということになると、実に千差万別であると言って間違いありません。

それはまさしく、幼い頃からどのようにお金と関わりを持って生活してきたのかということに、強く影響を受けてしまうということなのです。

もしも、あなたの親がお金に苦労をしているところを見てきたならば、いい悪いは別にしても、お金に対して平均以上の関心を持つようになるはずです。

つまり無関心ではいられなくなるということです。場合によっては、お金を敵対視してしまう可能性も充分にあるのです。あくまでも、意識下のお話ですよ。

その場合、たとえば金銭的なことで必要以上に親に対して申し訳なさを持ってしまい、何とかして経済的に親を援助しなければと思うようになるかもしれません。

あるいは、お金への仕返しとばかりに、沢山お金を稼いでおいて、それを無駄使いすることで過去の鬱積した感情を発散するということだってあり得るのです。

勿論、本人はそのような自覚がないままに、お金を浪費することになるのですが…。また、無意識的にお金から遠ざかる人生へと進んでしまい、結果として親と同じように経済的な困窮を起こすこともあります。

逆に成長段階で、お金に困るような経験がなかった人の場合は、その後の人生のどの場面においても、やはり本当にお金に困るということに出くわすことはないでしょうね。

お金があってもなくても、実は誰も死にはしません。飢え死にするとしたら、それこそご本人のカルマの問題だと思えばいいのです。

ですから、お金の心配を殊更せずに、伸び伸びとやりたいことをやっていく方が、結果はついてくるということです。経験者はきっとそのことを知っているはずです。