人生は壮大なドラマ

思考のない静寂の中に入っていくと、すべては完璧だということを感じることができます。すべてということは、この世界のあらゆる人物のどんな人生も、完璧だということでもありますね。

このことは、本当に普遍的な真実です。ただ、あまりにも現実離れしていると思われてしまう気がするので、普段はそのようには口に出して表現することはありませんが…。

現実はと言えば、人も羨む素晴らしい人生もあれば、どうにも見苦しい醜悪な人生もあると感じているのが普通ですね。私はセッションを通して、本当に様々な人生を疑似体験させてもらってきました。

そして、それがどんな人生であれ、1ミリもそれを否定する場所は見当たらないのです。なぜなら、その中に悪の要素を見つけることができないからです。

同時に、善の要素もありません。善悪も正不正も、何一つ見つけることができないのは、それがただあるがままの姿だと感じられるからです。

人生は壮大なドラマであって、それは体験を通して楽しむものなのです。勿論、その中にはネガティブな感情や、苦しみなども入っているのですが、それも全部含めてドラマの味わいだと感じるのです。

この現実が作り物のドラマと同じだなどとは、とても考えられないというのも当然ですね。けれども、内面のどこかでだれもがそのことに気づいているのです。

現実と夢は真反対ではなく、どこか似た部分があるのです。どちらも同じような素材で作られているとも感じるときがあるのです。

現実は夢でも幻でもありませんが、<存在>からやってくるプレゼントであることは間違いありません。そのプレゼントの中には、あなたという存在も含まれているのです。

そのことに気づくと、何とも優しい穏やかな気持ちになれますね。