選り好みをしないとエゴは小さくなる

私たちがなぜ個人であることをやめられないのかというと、きっとそれは物事を選択し続けているからなのだろうと思うのです。

選り好みをすることで、自分という存在が際立ってくるからです。それによって、他の人との差別化ができ、より特別な存在だと思おうとするのです。

だからエゴはいつだって自分を特別扱いするわけです。いつも他人と違う部分を自分に対して探そうとするのです。

外見であれ、内側であれ、人と違うことで安心するのです。勿論、人と同じであることで安心する部分もあるのですが、これは消極的な心の部分なのです。

消極的というのは不安を小さくしたいがためにのみ、同じであることをよしとするのです。積極的な部分では、違うことで喜ぶのです。

人と違う考え方、人と違うマイホーム、人と違うマイカー。誰も持っていない宝石、誰も知らない知識など何でもいいのです。

それは人と違う選択をすることで達成しようとするのです。もしも1日に1000回やっている選択を、仮に十分の1にすることができたら、きっとそれだけでエゴは勢いを奪われることになるはずです。

だからこそ選り好みをしないということは、とてつもなく難しいことなのですね。