瞑想とは意識的な熟睡のこと

自分のマインドに次のような質問をしてみて下さい。

寝ている間に、熟睡したいと思っているのか、それとも夢を見たいと願っているのか?さあ、いかがでしょうか?

楽しい夢、嬉しい夢、興味深い夢など、つまり自分にとって都合のいい夢なら、ただ熟睡しているよりも夢の中にいたいと思っていませんか?

これこそがエゴの特徴なのです。本当に疲れ果てて、とにかく泥のようにぐっすりと熟睡したいという場合も確かにあるでしょうね。

でもそういうときには、かなり疲弊しているときなのだと思うのです。心身ともに元気であれば、寝ている間であっても自分がいるという感覚を持ち続けたいのです。

熟睡は完全に自分が無になってしまうので、エゴはそこに魅力を感じることはないということですね。これで分かったと思うのですが、あなたのエゴは自分がいる感覚を強く持てる物語を欲しているのです。

それを完全に奪われてしまうのが、「死」だからこそ死ぬことをエゴは恐れているということです。私たちが人生という物語を握りしめて決して離したくない理由がこれで明確になりました。

エゴの望みとは、自分の存在が色濃くありつづけてほしいのです。だから残念ながら、エゴが真に至福を感じることはできないのですね。

瞑想が苦手な人が多いのも同じような理由によるのです。瞑想とは、意識的な熟睡状態のことだからです。