失ったものはない

ひとりのブッダは何を得るのか?
何も得はしない
むしろ反対に
彼はたくさんのものを失う
不幸
痛み
苦悩
不安
野望
嫉妬
所有欲
暴力
彼はすべてを失う
手に入れるということに関する限り
そこには何ひとつありはしない
彼はすでにそこにあったところのものを得るだけだ

by osho

↑に列挙してあることを一つひとつ見ていくと、私自身に関して言えば、何一つ失っていないことに気付かされますね。

ただし、小さくなったものはあります。不幸は小さいかもしれません。幸福でもなければ不幸でもないというのが一番妥当な表現です。

痛みは全く小さくなっていません。これが最も変化していないものだと思われます。苦悩はそれほど感じたことがないので、その大きさは小さいと思うのです。

次の不安ですが、これは自分で明示的にワークをやってきたおかげで、本当に小さくなりました。不安が来たらすぐにその不安をジッと見つめる練習をしたのです。

そうすると、不安は消えていくことを覚えました。次の野望については、この中では1番自分には似つかわしくないものだと感じています。野望とは縁遠い人生を送ってきたと思っているので。

嫉妬は人並みにはあるのですが、年齢を重ねてきて、嫉妬をするチャンス自体が減ってしまったのかもしれません。ただし、決して失ってはいないと分かります。

所有欲は人並みにはあったのですが、本質的に所有というものは存在しないということに気づいてからは、所有に興味が失せてきたのは事実ですね。

そして最後に暴力ですが、実際に暴力を使うことはほとんどないですが、その原動力である怒りは内在したままであることは知っています。

というわけで、みなさんはどうですか?どれだけのものを失ったのか自問自答してみるのもいいかもしれませんね。