この世界はすべてが自然の法則で成り立っているのです。天体であろうと、生物であろうと違いはありません。
ところが、唯一不自然なものがあるとしたら、それは私たちのマインドなのです。マインドは不自然極まりないのです。
それはマインドが大変な勘違いをしているからです。ちなみに、生物全般が持っている防衛本能というのは自然の一部です。
種を保存するために機能するのですから。けれども、マインドだけが行う心理的自己防衛というのは、自然の法則から逸脱しているのです。
なぜなら自然界には存在しない個人というものを防衛しようとするからです。人類の戦争の歴史は、すべてそれが原因だと言っていいと思います。
マインドが個人というものを考えだし、それを個別に守ろうとすることで争いが起こるのです。
個々のマインドはそれぞれが別の世界を見て、その中で暮らしているのですから、それらが重なったところで軋轢が起こるのは当然のことです。
どれほどの人格者がどれほどの知恵を出し合って、人類から争いを無くそうとしたところで、本質的には難しいのではないかと感じます。
根本的には不自然なことを信じてしまったマインドから離れることでしか、人類を救う道はないのかもしれないですね。