癒しとは思い込みを外す作業

私たちのマインドというのは、「思い込み」を積み重ねて出来上がっていると言ってもいいのです。

一番根っこにある思い込みとは、周囲からやってくる情報をそのまま取り入れることで作る自己イメージです。

最も初期の自己イメージは、まだ自我が出来上がる前から作り出したものです。だからその思い込みは生涯色濃く本人を縛ることになるのです。

その後自我が作り出されるわけですが、これも勿論思い込みによるものです。「私」という個人がいるという途方もない思い込みです。

その後も徹底して思い込みをくる日もくる日も続けていくのです。自分の身に体験が起こると、自分がその体験をしたと思い込むのです。

つまりは、体験者としての「私」がここにいるという思い込みですね。そんなことを繰り返して、大人へと成長していくのです。

だから成長とは言うものの、今の自分というのは思い込みという張りぼてによって、できているのだと理解することです。

人によって、つまりマインドによってその思い込みの内容や量、そして質はそれこそ千差万別です。

生きる上でのルールを沢山持っている人は、さらに思い込みの量が増えてしまうはずですね。

癒しというのは、これまでこうして溜め込んできてしまった思い込みに気付いて、少しずつ外していく作業のことを言うのです。

そしてすべての思い込みから解放された時に、人はマインドなど元々なかったと気づくことになるのですね。