助けてもらう喜び

私たち人間というのは、独りで生きるよりも集団で生きていくようにできているようですね。

だからこそ社会というルールの中で、互いに上手に助け合って生きることを選んだわけです。

人に助けてもらうこともあれば、逆に人を助けることもあります。つまりは、助けを受ける側になったり、与える側になったりするのです。

その両方がうまくバランスが取れているといいのですが、多くの人は助けてもらうよりも助ける側になりたいと思っているのです。

実際助けてもらうのがとても苦手な人もいるのです。助けてもらうことは情けないという思いや、惨めさを伴うことがあるからでしょう。

逆に助ける立場というのは、少し優位に立っているような気がするので、こちらの方が安全なわけです。

私の若いときには、助けることも助けられることもどちらもあまり好きではありませんでした。できるなら自分一人で完結したいという思いでした。

年齢を重ねて防衛が小さくなってくると、助けてもらうことにほとんど抵抗がなくなり、助けてもらえる喜びを素直に感じるようにもなりました。

その結果、助ける側が小さいままで、助けてもらう側がとても大きく育ってきたという感じで、お得感が絶大です。

このまま助けてもらいながら死んでいけるといいなと思うようになりましたね。みなさんはどうですか?もっと助けてもらってもいいのではないかと思います。