昨日のブログで、覚醒してしまった人はマインドを無くした状態になるということを最後に書きました。
セッションでもたまにそういった話しが出ることがあるのですが、マインドである「私」がいなくなってどうやって生活していけるのか分からないと言われる方がいます。
その気持ちはよく分かりますが、その疑問がどこからくるかというと、人生の主役は「私」だと思い込んでいるからです。
人生を切り盛りしている「私」がいなくなった後に、どうやって生きていくかが想像できないというわけです。
もっともな疑問ですね。けれども、人生は「私」がいなくなった後もそれなりに続いていくのです。
それはそのようになっているからです。「私」がいるように思えていても、「私」は最初から実在していないので、覚醒したところで人生は続くのです。
それじゃあ覚醒しても何も変わらないのかというと、そんなことはなくて、それまで「私」が感じていたさまざまな苦しみなどがなくなるはずです。
怪我をすれば身体の痛みはやってきますが、「私」が抱えていた苦悩の全ては「私」と共に消え失せるでしょうね。
今回の人生では自分が覚醒しないとしたら、生きている間に覚醒した人に会ってみたいという気持ちはあります。
心理的な自己防衛がなくなり、側から見たら少し変わった人物に映るかもしれませんが、目的なく生きる人の姿は興味深いものがありますね。