選択 その8

どんな人でも身体の調子がすぐれない時や、何となく具合が悪いなあということがありますね。私は、何のきっかけなのか自分でも分からないうちに、急に体調が悪くなってしまうことがあります。

といっても、その程度は重いわけではなく、ただ体調がイマイチだなと思うくらいなのですが、それでもそれによって気分もかなり変わってしまうわけです。

つまり、自分の気持ちが身体の具合によって大きく左右されてしまうという自覚があります。なんだか、さっきまでいい感じの心持ちでいたはずなんだけど、急に何とはなしに体調が変化してしまったために、いい気分ではなくなってしまうのです。

身体と心では、どう考えても心がご主人様のはずなのに、子分である身体の具合に親分の方が影響を及ぼされてしまうことに理不尽な思いがずっとありました。

ところが、最近その身体の具合の悪いときにこそ、それは自分の知らぬ間に選択してしまった結果でしかないということをすぐに思い出せるようになったのです。

そして、その後すぐにこの体調の悪さを今この瞬間にもう選択しないと心の中で唱えるのです。そして、少なくとも体調が悪くてもそのことに主人である心が影響を受けることを選択しない、いい気持ちを選択するとやるのです。

今までにはなかった発想です。だから、最初はとても無理なことを自分に強いているという感じもしていたのですが、習慣とはそういったことを変える力があるのですね。

少しずつ、確かに気分がよくなるようになってきました。体調が悪い→気持ちが暗くなる、という決まりきった図式を崩すことができてきたということです。

心が身体を支配しているのです。決してその反対ではありません。身体の体調が悪くなるのはただの結果です。その原因は心でそれを選択したということに違いありません。

そのことを忘れることなく、今日もただ力むことなく選択することにしましょう。うまくいけば、何の苦労もせずに快適な気分をすぐに取り戻すことができるのですから。