抵抗勢力 その2

昨日の続きです。

誰の心の中にも、自分の人生をうまく行かせたくないという意識が潜んでいて、そのパワーが勝つと望みが叶いそうになった時に、それを妨害されることがあるというお話しをしました。

自分はその妨害には全く関わってないように思えても、実はそういった邪魔を引き起こしているということです。いわゆる投影ですね。

投影は無意識の中のものによって行われるので、我々はそれを自分がやったと自覚することができません。ましては、自分の人生を台無しにするようなことを自分が起こすはずはないと思っています。

このような、人生を妨害しようとする意識、つまり自分の心の中の抵抗勢力の目的とは一体なんでしょうか?それが分からないと対処のしようもありませんので、まずそれを見極めることです。

例えば、我々は自分にひどいことをした人に仕返しをしてやりたいと思ったり、許せないという思いでいることがありますね。でもそうした気持ちでいて、同時に自分が愛に満つる平安な心でいられることはないと知っています。

つまり、簡単に言ってしまえば、幸せよりも復讐を選んでいるということなのです。その人を愛で包んですべてを許すことができたら、本当にすがすがしい気持ちになるのですが、それよりも憎むほうを選ぶということです。

心の中の抵抗勢力もそれと同じだと考えれば分かりやすいのではないでしょうか。人生がうまく行きそうになると邪魔をするのは、自分は愛が足りないという訴えを続けることができなくなってしまうという恐れからなのです。

十分な愛を外部からもらえた時だけ自分は満たされると思い込んでいるため、その望みが叶うまでは訴え続けようとするのです。しかし、人生がうまく行ってしまったら訴えることができなくなってしまうと危惧しているのです。

それは本当に本末転倒な考え方としか言いようがありませんね。愛を与えることだけが、自分の心の中を愛で満たすことができるということをもっと明確にすることです。

その逆である愛が欲しいという立場を続けている限り、永久に満たされることはありません。期待する人生から与える人生に切り替えていくことを実践することで、そうした抵抗勢力が弱まっていくはずです。