お金の意味

私たちは満足を獲得する手段としてお金というものが必要なのだと思っています。必要十分なだけのお金が手に入ったら、それを手段として身体や心の充足をゲットできると思っています。

しかし、お金の本当の意味というのは、充足自身の不可欠な要素であると考えることができます。そのことをはっきり理解することができると、お金の不安はきっとなくなるはずです。

例えば、あるアイデアが心に浮かんできて、それを実現するためにはまず先立つものとしてのお金を準備する必要があると考えてしまいますね。

それは希望を叶えるための手段としてのお金というものを見ているということですね。しかし、アイデアにはそれ自体の充足のために必要となるものがすべて含まれるということです。お金もその一部として必然的に現れ出てくるということです。

なにものにも捉われない自分のうちのアイデアをしっかり抱くだけで、充足に必要となるものはおのずと集まってくるということです。

それは勿論お金だけではなく、人材や場所や時間など、ありとあらゆるものがひとりでに充足の一部分としてやってきてくれます。

お金はお金だけでひとり歩きするようなものではありません。お金の意味とは、金庫や銀行に預けてあるいわゆる貯蓄されることには全くないということです。

実はお金に限らず、どんなものでも、純粋なアイデアに必要なものはその一部分として揃うことになっているのです。

今から約10年前に会社を辞めて、今の仕事をするようになったのですが、今だから分かることなのですが、その職を変えるというアイデアには完全とも言える必要なものが全部用意されました。

勿論その中にお金も含まれていましたが、アイデアが一番最初に心に浮かんだときにはまだ何もそれに必要なものはありませんでした。

それでもそのアイデアを無視せずにいたら、そのアイデアそのものがそれを実現するために必要なものをその一部として集め始めました。

お金は必要ですが、単独で準備するものではないのです。一度でもそういったことを経験してる人はこの意味が分かるはずです。もしも、まだ経験がなければ純粋なアイデアを心の中に探してみることですね。そこからすべてが開始されるはずです。