都合の悪い人達

私たちは自分の意に沿わないことを言ったりやったりする人のことを快く思わないはずですね。嫌いになったり、その人のことを見ないで済まそうとしてしまいます。

そばにいられるだけで、穏やかな気持ちでいることができなくなってしまって、何か一言いってやりたくなるかもしれません。

どうしてそういう言い方しかできないのか、なぜそんな行動ばかりとるのか、考えれば考えるほどイライラさせられてしまったりもします。

自分にとってそういう天敵みたいな人がこの世界からいなくなればいいのにと思ってしまうのも当然かもしれないですね。

でも誰にとっても、程度の差こそあれそのような人というのがいるものです。奇跡のコースでは、そういう人のことを神からの賜物だと教えています。

自分の周りにいる人が一人残らずすばらしい人ばかりであったらどんなに生活が楽になるだろうかと考えたことがない人はいないはずですね。

ところがそれは、単に自分というエゴにとって都合のいい人ばかりであって欲しいといっているだけなのです。都合の悪い人というのは、本当は自分の心の中にある都合の悪い自分を投影しているだけなのです。

奇跡のコースの教えはそうしたことを伝えているのです。自分にとって自分が見ずにいようとしている暗闇の部分を、そういう人たちが見せてくれているわけです。

その天敵のような人たちがいなければ、もしかしたら一生自分のそうした部分に気付くことができないかもしれないのです。

もしもあなたの周りに困った人がいたら、その人をただ闇雲に嫌ってしまうだけでなく、その人は自分に何を気付かせようとして神に派遣されてきた人なのかということを考えてみることです。

冷静になって相手と向き合うことで、自分が抑圧してきたことに気が付かされるかもしれません。深刻な気持ちにならずに相手を許したいという気持ちになってみることです。

そこには、人生を幸せにしてくれるとても大きなヒントが隠されているはずです。