自粛ムード

3月も終わりを迎えてそろそろ桜の季節だというのに、この寒さではつぼみのままで一向に開花しないですね。

来週末あたりに桜が満開になったとしても、今回の大震災のためにみんなが楽しみにしていたお花見は自粛ムードが漂っています。

ルシッドの近くにある井の頭公園は、毎年今ごろになると大勢の花見客でごった返すのですが、今年はどうやら禁止になるかもしれません。

被災地で大変な思いをして、毎日をやっと暮らしている人たちのことを考えたら、確かに浮かれてお酒を飲んで騒いではいられない気持ちにもなりますね。

しかしだからといって、楽しい時間を過ごすということを全面的に自粛するという必要はないのではないかと思います。

私たちはもうすでに十分に心を痛めてしまいました。これからも、ニュースやその他の情報から、いくらでも苦痛の中で暮らしている人たちのことを聞くことになります。

また、家族、友人、知人などが被災している場合には、とても楽しい気持ちになれないのも事実だと思います。

ですから、一人ひとりが工夫することによって、なるべく心を明るくできる時間を持つことは逆にとても大切なことなのではないかと思うのです。

ただただ、つらい人たちと同じ気持ちになっていればいいというわけではありません。希望を持って明るい気持ちでいられる時間はぜひとも必要です。

率先してそうした気持ちを自分なりに作って、それをできるだけ自然な形で伝播することができたら、それが一番いいと思いますね。

自粛する気持ちは大事ですが、楽しむ気持ち、明るく受け止める気持ちとのバランスを考えて、この難局をみんなで乗り越えていけたらいいなと思います。