暗闇に光を当てる

今年に入ってから多くの人たちの心の変化が本格的になってきているように思います。それはシンプルに表現すれば、闇に葬っていた心の部分が暴露されつつあるといえます。

人の心はいくつにも分割されていて、その断片同士の関係もあまりよくないのが普通です。どれかがどれかを否定したりして、互いに相手の言い分を聞こうとはしないようになっています。

それはまるで、勝手気ままな人たちの集まりのようであり、統制のとれていないまとまりのないグループのようなものです。

より力のあるものが否定しようとするものを抑圧してしまい、それを亡き者にしてしまうのですが、本当になくなってしまうわけではないために、いずれは仕返しされることになります。

今年に入ってからの変化というのは、そうやって影に隠されてきてしまったたくさんの心の断片たちが、こぞって表面に出てきていることによるものです。

そうなると、場合によっては今までこれが自分だと信じてきた自分に都合のいい自己像というものの全体像が変わってしまうのです。

どれが本当の自分なのか、一体本当は自分とはどんなやつだったのかとびっくりしてしまうかもしれませんし、信じてきた信念や信条なども見直しを余儀なくさせられてしまう可能性もあります。

そして、勿論都合が悪いので隠してきたものが見えて来てしまうのですから、何らかの苦悩として感じるかもしれません。ある人は罪悪感だったり、ある人は身体の不調であったりするのです。

ですが、それは一種の毒出しだと思えばかえって喜ばしいことだとわかるはずです。すべてを光にさらけ出して、それを全面的に受け止めてしまえば、もう怖いものもありません。

それは人間としてできる最高レベルの癒しがやってくることになるのですから。この癒しの波に素直な気持ちで乗ることにしましょう。

なるべく抵抗しないことです。そうすれば、いずれは痛めた傷口もふさがり、きっと穏やかな心の状態がやってきてくれるはずです。