本当の自分を見る

気が付くと、最近このブログに書いていることの多くは、日常的なセッションの内容とはちょっとかけ離れたものになってしまっています。

クライアントさんの心の癒しをやっているセラピストとしての自分もちゃんといるのですが、個人的には本当の自分を意識することに毎日の自分の時間を費やしています。

心の癒しと本当の自分を見ることは、全く違うことのようでいて、実は本質的には繋がっているはずなのですが、どうもおもむきが違い過ぎてそれらを一緒に説明することは難しい感じです。

自分を探求するということでは、どちらも一緒なのですが、セッションでは自分という一人の人物としての心を癒すのであって、本当の自分を見ることは自分という人物を自分から切り離すことなのです。

その二つのことは、平行して進めていくことができるだけでなく、本当の自分を見る時間が増えてくるにつれて、自然と人物としての自分の癒しも進んでいくようなのです。

それも無理なく進んでいくのですから、これはどちらも同時にやっていくことが得策だとも言えますね。ただし、本当の自分を見るには、今まで学習してきたことを白紙にして取り組む必要があります。

心の癒しにしても、そういう面は確かにあります。例えば、幼い頃に親などから仕込まれた考え方やルールを手放していくことが、そのまま癒しといってもいいくらいですから。

ですが、本当の自分を見るほうは、親の考え方というよりも、もっと根源的な人間としての常識などを度外視して進めていく必要があるのです。

そのため、本当の自分を見ることは、誰にでもすぐに役立つ方法とは言えないのかもしれません。私たちが全般的に信じ込んでいることは、非常に根深いものだからです。

でも、今年から来年にかけて、非常に多くの人たちが、心の癒しだけではなくて、本当の自分に気づいていく時期に来ているように思うのです。