「ただ在る」は難しい

近頃めっきり気温が下がってきて、お風呂はシャワーだけではなくて、ゆっくりと湯船に浸かるのが気持ちいい季節になりましたね。

私は実を言うと、のんびりとお湯に浸かっているのがそれほど得意ではないので、大抵は15分くらいでお風呂から上がってしまいます。

昨日の朝お風呂に入ったときに、そうだ15分くらいの時間だったら、お風呂から出るまでの間だけでも、お風呂に入っているということ以外に意識を飛ばさないでいようと思ったのです。

そしていつも自分の内側で唱えている言葉などを繰り返していたのですが、気が付くとあっという間に全く違うことに意識が向いていました。

気持ちを入れ替えて、もう一度自分にチャンスを与えてあげようと始めたのですが、やはりお風呂から出る直前に、過去だか未来のことに意識が向いてしまっていました。

自分では思考しているという感覚はなかったのですが、とにかくぼんやりと、何かを思い浮かべていたりすることに気づいてしまいました。

本当に意識を今ここに向け続けることは難しいということですね。髪を洗っているときには、そのことに意識を集中することができたのに…。

一日中こんなことを試していると、どういうときが一番今にいられるか、また逆に何をしているときには、すぐに意識が飛ばされるか、よく分かります。

以外なことにテレビを観たり、音楽を聴いたりするときは、今にいることが比較的できるのです。それはきっと行動が受動的だからでしょうね。

逆に、本を読んだり、ネットの情報を見たりしていると、あっという間に意識がどこかへ行ってしまいます。これはとても難しいです。

それと、講座やセッションで一生懸命何かをお伝えしているときも、その言葉に意識が向かっているために、「ただここに在る」という感覚を忘れてしまうようです。

お風呂ののんびりタイムでもなかなかうまくできないというのは、ちょっとショックでしたね。明日の朝もまたチャレンジしてみようと思っています。