痛みと共にいてみる

久しぶりに左下の奥歯の歯茎が腫れてしまいました。この数日の間、ズキズキと脈打つし、夜はゆっくり眠りたいので痛み止めの薬を飲んでいます。

若い頃は、今よりももっと不摂生をしていたためか、たまに歯茎が腫れて、辛い思いをしたことがあったのですが、この20年間くらいはこれほどの腫れはなかったのです。

左の頬がぷっくりと膨らんで、熱をもっているようです。手のひらを当てて、自己ヒーリングしてみると、ものすごくジンジンします。

腫れる痛みというのも、なかなか鬱陶しいものですね。暇なので、実験をしてみようと思い立って、以下の三つのケースで痛みの感覚が変化するのか、試してみました。

一つ目は、ゲームなどに集中してみるのを試してみたところ、やはりその瞬間はある程度痛みのことを忘れていられるようですが、集中が途切れたときに、前よりももっと痛みが強くなることを発見。

きっと、若干興奮するために、歯茎の血流が盛んになるのでしょう。この方法は、集中がほどけたときに疲れも感じるため、お勧めできないと判断しました。

二つ目は、ごく普通に本を読んだり、メールをチェックしたりという状態。痛みには、波があってそれほどでもないと感じるときと、ああ~またやってきたと感じる辛い時とがあります。

そして三つ目は、他のことは何もせずに、ただひたすらその痛みと共にいるようにしました。そうすると、痛みはなくならないのですが、その質に変化を感じることができました。

何と言うか、苦しみが減って純粋な痛みだけが裸で感じられるというのか。そうすると、不思議なことに、なぜ人は痛みを嫌うんだろうという昔からの疑問がやってきました。

つまり、そんなことを思うくらいに余裕ができるということです。この痛みを自分にはどうすることもできないと観念するとなおいいです。

何とか冷やして痛みを小さくしようとか、気を紛らそうとしないほうが楽になれるということです。楽といっても痛みと一緒にいる楽さというのか。

この際、徹底的にこの痛みと共にいるようにしてみようと思います。でも、寝るときには、痛み止めを飲みま~す。