昔から「石橋を叩いて渡る」という言葉がありますが、これは頑丈な石橋なのに不安が強くて叩いて壊れないか確認しないと渡れない人がいるということです。
いつもこのブログで繰り返しお伝えしている通り、不安が大きいと自己防衛によってそれを少しでも安心に変えようと頑張るのです。
それは様々な弊害があるのです。たとえばすぐにでもしたいことなのに、怖くてなかなか前へ進めないとか、そのために人に先を越されてしまうなど。
最も世の中で損をしてしまう人、つまり最も防衛が強い人は、石橋を渡ろうとして叩き過ぎて壊してしまい、結局渡ることができなくなってしまった人です。
その次に損をしてしまう人は、かなり防衛が強い人で、渡る前に何度も叩いて渡るまでの時間を大幅にロスする人。叩いている間に、他の人に先を越されてしまうのです。
その次は損をするよりも得する人、防衛が小さい人ですが、叩いている時間がもったいないと勇気を持って誰よりも先に石橋を渡ってしまう人。
こういう人は、結局人に先んじて行動できるので、その分有利な結果を手に入れる可能性が高くなるというわけです。
そして最後になるのですが、誰よりも得する人、それはみんなが渡る石橋を建造する人ですね。一度造ってしまえば、誰もが使ってくれるので美味しいところを享受できるのです。
ただ他の誰もやってないことなので、かなりのリスクを覚悟しなければなりません。だって、ただ渡るのと橋そのものを造るのとでは比べ物にならないくらいに初期投資が大変だからです。
このお話しからも分かるように、私たちはどれだけ防衛によって人生を妨害されてしまうのかということです。
防衛を優先するのか、勇気を優先するのか、結果は明らかですね。