自我と社会の相互作用

私たちの自我というのは、社会によって作られると言えます。もう少し正確に言うと、社会によって作られた他(親など)の自我によって作られるのです。

社会によって育てられた自我が成長することで、また新たな社会をもたらすことになるのです。

そしてまた更にその新たな社会が新しい自我を生み出すというように、社会と自我の相互作用が無限に続いていくのです。

だから歴史を遡ってみても、自我が落ちて覚醒した人がほとんどいないのです。彼らの後を追おうにも、その勢力は社会によって葬られてしまうのです。

社会はその子供とも言える自我の存続を守るように組み立てられているので、人類が覚醒することを命がけて妨害してくるわけです。

この社会が問題山積みなのは、当然と言えば当然のことであって、戦争がいっこうになくならない理由も同じなのです。

自我は幸せを求めているフリをして、その実自我そのものの存続を目指しているのです。だから社会が平和になったり、争い事が人類から消えて無くなることはないのです。

そうなったら最後、自我の崩壊が起きるからですね。こうしたことを忘れずに生を生きると、見えてくるものがありますね。