私たちは誰もが幸せになりたいと願っているはずであって、不幸になりたい人なんていないはずですね。
ところが実際はどうなんでしょうか?充分に幸せだと実感している人がどれだけいるか、怪しい気がします。
幸せを願って幸せになれないとき、それを環境や他人のせい、あるいは運のせいにしていないでしょうか?そうだとしたらそれは間違いです。
もしもあなたが幸せになれていないと思うなら、それは幸せを願う代わりに他のことを求めているからなのです。
それが安心、安全なのです。幸福というのは心が満たされて初めて実現するものですが、安心、安全で満たされるということはないのです。
このことはず〜っとセッションやこのブログでも言い続けて来たことです。この理屈を理解しなければ、今のままで人生は変わることがありません。
なぜ安心を求めるのかと言えば、それは不安があるからです。不安のままでいたくないと願って、ほんの少しの安心であれそれを全力で求めるのです。
その結果得られた安心は一過性のものに過ぎず、一晩寝たら明日また不安から人生が開始されるのです。
だからこれは永久ループになってしまうわけです。安心安全を求める生き方を私は自己防衛と呼んでいます。
防衛が繰り返されると、一瞬の安心の対価として自己犠牲がやってくるのです。安心は一時であるのに、自己犠牲は負のエネルギーを溜めてしまうことになるのです。
だから安心を求める人生からなるべく早く脱却しなければならないのです。そのためには、不安がやってきたときにそれに対してどんな対処もせずに、ただ不安を感じ尽くすのです。
不安と戦わず、不安から逃げず、ただ不安の中にいてそれを感じることができれば、不安を恐れなくなって防衛は小さくなるのです。
そうなったら残るエネルギーで自分を幸せに向かわせることが可能となるのです。結果は明らかですね。