私たちにとって、ハートを通して見る世界とマインドを通して見る世界とでは、全く様相が異なるのです。
ハートはまるで幼児のように純粋無垢であって、無防備にあるがままの世界を直接見せてくれるのです。
一方マインドは、知覚を通してやってきた情報を思考によって脚色した後で見るので、そこには必然的に投影が入り込むというわけです。
自我はマインドの中に住んでいるので、放って置けばマインドの眼で世界を見ることになるのです。
したがって自我にとっては、この世界をあるがままに見ることはとても難しいこととなるのです。
ハートとマインドの両方をバランスよく使った生き方ができるといいのですが、ストレス過多で、防衛だらけになってしまうと自ずとマインド優位となってしまうのです。
ハートはマインドと比べれば、繊細で傷つきやすいので自我にとっては都合が悪いのですね。
とはいうものの、一度でもハート優位で生きる感覚を知ってしまったら、それを忘れることはできなくなってしまうでしょう。
たとえばマインドが知っている感謝とハートによる感謝とでは、同じ感謝でも全く異なるものだからです。
外出の自粛が続いていてちょうど良いチャンスでもあるので、毎日5分でも10分でもいいので瞑想をしてみることをお勧めします。
瞑想状態はマインドをおとなしくすると同時に、ハートを開いてくれるので、ハート優位で生きるフレーバーを知れるようになるはずです。